頭痛外来

headache

頭痛外来とは

頭痛外来は、繰り返し起こる頭痛や原因不明の頭痛に特化した診療を行います。日本人の3〜4人に1人が頭痛持ちと言われており、緊張型頭痛や片頭痛、群発頭痛などがあり、それぞれ症状が異なります。

診察では、詳しい問診や神経学的検査を行い、必要に応じてMRIやCTなどの画像検査を実施し、正確な診断を行います。治療は、症状に応じた薬物療法、生活習慣の改善、ストレス管理、リハビリテーションなどを組み合わせ、頭痛の軽減を目指します。適切な診断と治療により、患者様の生活の質を向上させることを目的としています。

自己判断せずに当院にご相談ください

頭痛は、緊張型頭痛や片頭痛、群発頭痛以外にも、クモ膜下出血、髄膜炎、大きな脳出血など、死に至る危険性があるものがあります。どんな頭痛でも、ご来院のうえ、適切な診断等を行っていただくようお願いいたします。

自己判断

頭痛外来診療メニュー

緊張型頭痛

緊張型頭痛とは

頭痛の症状を訴える方の多くが緊張性頭痛です。精神的・身体的ストレスや筋肉の緊張などが複雑に絡み合っておこる頭痛と考えられています。後頸部からはじまる鈍痛で、肩こりを伴うことが多いのが特徴です。

イブプロフェンなどの NSAIDs、解熱鎮痛薬、抗炎症薬、筋弛緩薬(きんしかんやく)、抗不安薬、抗鬱薬、漢方薬の服用による治療や、ストレッチなどの運動による治療等があります。

緊張型頭痛

片頭痛

片頭痛とは

男性よりも女性のほうが症状を訴えることが多い頭痛です。日常生活に影響があり、動くとがんがん響いてつらく寝込んでしまうこともあります。吐き気がして実際吐いてしまうこともあります。また光、音、においに過敏になることも知られています。

片頭痛の新薬一覧
製品名(一般名) エムガルディ
(ガルカネズマブ)エムガルディ
アジョビ
(フレマネズマブ)アジョビ
アイモビーグ
(エレヌマブ)アイモビーグ
メーカー イーライリリー 大塚製薬 アムジェン
作用機序 抗CGRP抗体 抗CGRP抗体 抗CGRP受容体抗体
用法 皮下注射
1ヵ月間隔で1本
※初回2本打つ
皮下注射
4週間隔で1本
または12週間隔で3本
皮下注射
4週間隔で1本
注射部位 腹部、大腿部、上腕部、臀部 腹部、大腿部、上腕部 腹部、大腿部、上腕部
薬価(1本) 45,165円 41,356円 41,356円

エムガルディについて

エムガルディは、片頭痛を予防するための注射薬です。片頭痛を引き起こす主な原因物質の1つに「CGRP」があります。エムガルディは、このCGRPと直接結合することにより、CGRPがCGRP受容体へ結合するのを阻害し、片頭痛の発作を起こりにくくする効果が期待できます。エムガルティを投与した患者様の中には、月10回以上の頭痛が月1〜2回に改善した方もいらっしゃいます。副作用が少なく、効果が期待できます。頭痛が多く困っている方は、お気軽にご相談下さい。

アジョビについて

アジョビも片頭痛を予防するための注射薬です。期待できる効果や作用はエムガルディと同様です。投与期間や注射部位が異なります。

アイモビーグについて

アイモビーグも片頭痛を予防するための注射薬です。CGRPではなくCGRP受容体に結合します。CGRP受容体に蓋がされ、CGRPがCGRP受容体に結合することが阻害されるので、片頭痛の発作を起こりにくくする効果が期待できます。

  • ※上記3種類の予防注射の対象となる患者様
  • ・過去3か月の間で、片頭痛が平均して1か月に4日以上出現している方
  • ・片頭痛発作の予防薬の効果が不十分な方、または内服の継続が困難な方
片頭痛

群発頭痛

群発頭痛とは

1年から3〜4年に数回程度、1か月から数ヶ月に渡る「群発期」に毎日のように決まった時間に発症する場合が多いのが特徴の頭痛です。

群発頭痛